世田谷M邸
赤の特別色還元焼き

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新築の住宅工事ではありますが、竣工時かられんが積みの時間を経た焼き色を計画しました。
窯の環境と還元焼成の利点をそのまま表現させていただいた事例です。赤煉瓦系の色は、一見同じに見られますが、これほど微妙な原料はありません。煉瓦の隠れ色は、写真ではなかなか表現できませんが、人間の目は素晴らしい感性で色を吸い取ります。
今回は、この赤色が住宅の意匠に大変重要な要となりました。寸法も、少しでもれんが積みのバランスに近づけようと、210mmサイズにしてあります。開口間の難しいタイル割りでした。違和感の無いようにと職長と特寸サイズを混入しながら目地幅の微調整によって思考錯誤の工事でした。
有難くも、オーナーと建築家の微妙な色彩へのご理解と信頼をいただき、喜んでいただける作品となりました。
一期・二期工事と長期にも関わらず、オーナー様には、職人ともども大変良くしていただきました事を御礼申し上げます。
矩須雅建築研究所 ホームページ
Outline
- 名称
- 世田谷M邸
- 所在地
- 東京都世田谷区
- 設計
- 総合プロデュース:株式会社ゼロファーストデザイン/設計監理:矩須雅建築研究所
- 施工
- 株式会社アーキッシュギャラリー
- 使用タイル
- 特注赤還元割肌タイル二丁掛/60x210x20-25mm
- タイル施工
- TLCアソシエイツ
- PHOTOGRAPH
- RYO HATA atelier-R
Gallery


