九段南2丁目プロジェクト

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建築としては、たいへんロケーションの良い場所だ。創作意欲があふれ、過去の様々な現場での経験技術を生かし、皆様に喜んでいただきたかった。言葉や写真だけでは表現できないポイントがあるのだ。
幸運にも、オーナー・設計事務所様のご協力をいただき東京都内の施工例見学会を計画していただいた。
私たち技術者が、施工例をみながら詳細なご説明ができる絶好の機会である。またそれ以上に、重要な個々の感性を感じ取り、何を模索し悩んでいらっしゃるか、素材の範疇を絞り込んでいく為の最大の情報が得られる場だ。
当初、ヨーロッパ煉瓦のスライス品も候補にあっただけに、国産のオリジナル品にて、いったいどのようなことができるのか、期待していただかなければならない。
また、ヨーロッパ煉瓦の物まねであってはならない。品格のある素材を、「似ている」という思考から離れて、オリジナルな楽しみへと移行していただかねばならないのだ。簡略ではあるけれども、基本的な素材の整理と表現の手法をも把握していただかねばならない。街中の多種多様な素材による影響から、一時思考停止となってしまう時がある。見学の中で、順を追って整理していくうちに、「これだ」と選択意識がふうっと現れてくる。いつも、同行して思う体験だ。出会いがあり、理解され、たいへん有難いチャンスをいただいた。
「ありがとうございます」作業中には早咲きの桜並木の美しさも体験できた。撮影時には造りあげた壁面を隠すほどに、新緑がいっきいに成長していた。うちの施工技術者には、細かな張り方、注意点、数値で説明できない難解な目地の詰め方、完全に感性での施工判断。現場つきっきりで要求した。いつもながら「うるさい木皿さん」だったかもしれない。
そんな中でも職人のプライドをもって挑んでもらう彼らには、頭が下がる思いだ。
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●ポイント: 感動的な壁面を仕上げるためには、レンガタイルの専門家、建築主(オーナー)、そして設計士の3者間で以下のような関係性が必要です:
1、コミュニケーションと協力: 3者は継続的なコミュニケーションを通じて意思疎通を図り、建築プロジェクトのビジョンや目標を共有する必要があります。相互に協力し、アイデアや要望を共有することで、最終的な壁面のデザインや仕上げについて合意できます。
2、プロジェクト全体の理解: 建築主、設計士、そしてレンガタイルの専門家は、プロジェクト全体の理解を持つ必要があります。建物の機能、用途、デザインの目的などを共有し、それに基づいて壁面の仕上げに関する意思決定を行います。
3、技術的な専門知識の共有: レンガタイルの専門家は、その専門知識を建築主と設計士と共有することで、壁面の実現可能性や最適な施工方法について助言することができます。建築主と設計士は、レンガタイルの特性や制約を理解し、デザインに反映するためにも、専門家の知識を積極的に取り入れる必要があります。
4、スケジュールと予算の共有: 建築主はプロジェクトのスケジュールと予算を設定し、レンガタイルの専門家と設計士はそれに基づいて壁面の仕上げを計画します。予算やスケジュールに合わせた最良の解決策を見つけるために、3者は協力して意思決定を行い、調整する必要があります。
5、品質管理と施工監督: レンガタイルの専門家は、壁面の施工において品質管理と施工監督を行います。設計士と建築主は、専門家の指示に従い、必要な支援を提供し、プロジェクトの品質基準が達成されるようにします。
これらの関係性がうまく機能することで、感動的な壁面の仕上がりとなり、建築プロジェクト全体の成功につながります
Outline
- 名称
- (仮称)九段南二丁目プロジェクト新築工事
- 所在地
- 東京都千代田区
- 設計
- 大場建築設計事務所
- 施工
- 株式会社久保工 建設部
- 竣工
- 2013年4月
- 使用タイル
- エントランスホール及び外壁:せっ器質レンガタイル『陶』特別ご注文品 ジルコニット釉白掛
制作形状:60×227×15mm/60×107×15mm/テクスチャー:4面カカシ+ワイヤーカット縦引き抜き製法
目地割パターン:馬踏み目地/一部フランス張り
目地:縦横13mm出目地チューブ詰め(かぶし仕上げ)/特注刷毛表面仕上げ/目地材メーカー:二瀬窯業ブリックモルタルDS-02 - タイル施工
- TLCアソシエイツ
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