20mm 炻器質ボーダーレンガタイル 「ヤマボウシの家」

2016年4月10日


ヤマボウシを植えた中央のライトコート面するように各部屋が配置されている個人邸である。

20mmのワイヤーカット炻器質ボーダーと20mmのブリック目地の表面仕上げは、何度経験しても気が抜けない仕上がりだ。目地の仕上げがそのまま仕上がりの出来ばいにつながり、職人冥利につきる現場である。

今回目地材自体も、特注色での配合とし、微妙なタイルとの色合いにも設計のこだわりが存在する。

一見、モザイクタイルのようで、紙張りか、ネットかとも思われてしまうが、当社の熟練した職人が、一枚一枚ヴィブラート機をかけて張り上げたものなのだ。1平米あたり120枚以上の数を張らねばならない。目地材は、チューブでタイルのツラ以上に盛り上げて詰、ほぼ半分捨ててしまう工法となる。

毎回この繰り返しではあるが、足場が取れて壁面として現れた姿に、なんとも言えない安堵と素材の優しさが伝わってくるのである。

文京区特有の坂道を上って、壁面を見上げた時の優しい質感は、近隣にも落ち着いた環境を呈している。

※新建築 住宅特集364号 2016年8月号 P154~掲載

名称
ヤマボウシの家
所在地
東京都文京区
設計
設計・監理:井上尚夫総合計画事務所
施工
白石建設
使用タイル
㈱TLCアソシエイツ社製  炻器質特注ボーダー20×200×12mm
工法(タイル)
ヴィブラート機使用圧着張り。チューブ詰め後目地工法平目地掻き落とし仕上げ
タイル施工
株式会社TLCアソシエイツ 梶木組  目地:鈴木政光&アサマ工業JV

photo gallery

20×200 炻器質ボーダータイル TLCアソシエイツ社製

外壁とおなじ20mmボーダーを中庭に。施主様のご要望で、部分的に張りパターンを変えて、室内からの壁面アートとしての眺めに仕上げている。

内部マントルピースにも使用。目地職人:鈴木政光