せっ器質レンガタイル + 白塗装

2015年8月10日


一度はチャレンジしてみたかった、レンガタイルのホワイトペインティング。
赤レンガ焼き過ぎ色に白の塗装を施した。

アルヴァ・アアルト設計の「夏の家」を施工した職人の気持ちにでもなってみようか。

目地は、ザックリと塗装後の白い壁面の陰影と起伏の意匠効果を狙って、計画的に壁面のリズムまでを考え施工した。
壁面と近い目線でチューブで詰める感覚と掻き落とす時の遠距離での目線を考え感性が問われる仕事となった。
かえって逆に目地の技術者自体は、いつも以上に活き活きとしている。これが、建築の面白さだ。

タイルでありながらもれんが積みのイメージを徹底して表現しようと、役物の返しも一切50mmサイズは使用していない。210と100になるようあらゆる工夫を施した。
入り隅みは、左右交互の差し込み仕上げとし、関連する役物は、まさにパズルのような現場管理だった。

今回の最大のテーマは、100%どこもかしこも外壁はレンガ。上げ裏も、お生のレンガがぶら下がっているような100×210の意匠となっている。頭上に連なるレンガの天井に、想像以上の迫力を体感することができた。

今回の上げ裏用特別乾式レンガ工法は、今まで建築家のストレスになっていた上げ裏の意匠に、2、3歩前進させるものとなるであろう。SK

名称
某プロジェクト
所在地
神奈川県
設計
N設計
施工
冬木工業
使用タイル
せっ器質ワイヤーカット面+ローラー仕上げ 還元特注赤焼き過ぎ色 60×210×15mm、100×210×20mm,笠木水切り特注役物、及び水切り特注マグサ仕様。上げ裏100×210×25mm乾式用特注粗面。
工法(タイル)
ヴィブラート機 圧着張り工法、ブリック目地チューブ詰め凹凸意匠掻き落とし仕上げ。上げ裏:乾式工法ステンレスレール取り付け特注工法
タイル施工
TLCアソシエイツ、意匠コンダクター:木皿真司、タイル:梶木組、目地:鈴木政光

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25mm厚の乾式用特注れんが100×210がぶら下がる。特注水切りマグサの水切りラインが見える

太陽の日差しを受ける掻き落とし目地の妙技

歴史的風化の経過まで見通して、赤レンガ焼き過ぎ色が塗装下で眠る。

すべての入隅が交互の差し込み仕上げとなっている

ベランダ笠木も水切り付き20mm出の役物をかぶせる