建築用レンガタイルと「流紋焼」のコラボレーション

2015年8月20日


当社にとって3年間に渡る工事が終了した。

外壁部門に関してのみならず、様々な価値ある体験を得る事ができた貴重な現場となった。
より深く意匠への情熱と創造性。まさに音楽でいう交響曲を自ら作曲し、且つタクトを振る建築家の姿を垣間見た。

長年、焼き物を扱う私にとって、コンクリートへの見方がすっかり変わってしまった。
特に工場打ち込みのプレキャストコンクリートにいつも違和感を感じていた自分だが、このような生きた素材として蘇らせた技術と手法は驚きであり、青空に映えるPCaの芸術は圧巻であった。

PCaの外壁パネルには、部分的にサンドブラスト処理を施したり、微細な彫刻のような溝とラインの視覚への挑戦でもあり、この規模での現実的効果への感度は、並大抵の感性ではなかろう。

無機質なコンクリートの中に、焼き物どうしの素材コラボレーション。
主張を控えた青みがかったグレーのせっ器質タイルと会津本郷焼「流紋焼」の磁器特注創作タイル。

特に流紋焼は、PCaの壁面にターコイズブルーが脳裏に進入し、浮遊色として溶けこませるのだ。
遠景から眺めれば眺めるほど効果的な色彩そのものであった。SK

名称
会津中央病院 East Center(第二期増築工事)
所在地
福島県会津若松市
設計
株式会社 羽深隆雄・栴工房設計事務所
施工
大成建設 東北支店
使用タイル
TLCアソシエイツ社 特別ご注文品 せっ器質ワイヤーカット粗面20厚 60×227×20mm、小口から241特寸サイズ
工法(タイル)
PCa (断熱材打ち込み)

photo gallery

青空に映えわたるターコイズブルーの「流紋焼」タイル

中庭に面する総ガラス窓から望む壁面。抽象絵画のように鑑賞できる。