タイル外壁メンテの総額を抑えたい、どうする?

注目ポイント

タイルの外壁のメンテナンスにかかる金額を最小限にするポイントはその目地、という存在にあります。メンテナンスフリーになるか、「そんな予定じゃなかったのに・・・」と泣きたくなるほど大きな金額が突然降りかかって来るかどうかはここにかかっているのです。

目地を笑うものは目地に泣く、その理由を分かりやすくお伝えしていきます。これさえ分かっておけば、タイル外壁のメリットを最大限に受け取れるようになること間違いなし!家を建てる際にも、リフォームをする際にもここをしっかりと頭に入れてから計画を立てましょう。

どうして目地がポイントなの?

レンガやタイル、レンガタイルなどは一体化している訳ではなく、積み木のように積み上げていくような形になっています。しかし、ただ積みあげるだけでは本当にただの積み木で、ちょん、とつつけば壊れてしまいますよね。

そうならないように、間を何かでつなぎ合わせる必要があります。そのつなぎ合わせたレンガとレンガの間の隙間が目地です。タイルは基本的に吸水率が低いため、雨や雪、そして露などの水分をはじきますが、その土台となっているモルタルなどはそうはいきません。

モルタルは、砂などを水で練って作り上げたもの。コンクリートと同じようなものです。ですから、水をはじく機能自体は持ち合わせていません。まして土台に使うものであれば、防水加工もされていないことが一般的です。

ですから、何らかの原因により目地から水がしみ込んで行けば土台となっているモルタルが傷んでしまい、モルタルのさらに下にある木製などの体躯からモルタル土台が浮いてしまったりします。

そうなれば通常よりさらに水が入り込みやすくなったり、モルタルの上に乗っているタイルが浮きによって剥離して落下し、悪い場合は下を歩いている人に当たってしまうという危険を伴うようなことが起こる可能性が高くなるのです。そうなってから焦ってももう遅いので、きちんと対策を練っておくことがとても重要になります。

また、実は目地は外壁のイメージを大きく左右するものでもあるのです。詳しくは「外壁タイル目地の効果~5つの施工チェックポイント」を参照してみてください。

目地に亀裂などが起こってしまう訳は

土台が気になる

目地はモルタルやコーキング材などいろいろな素材を使って埋められています。外壁をタイルにした場合、タイル自体の耐久性はとても高いのですが、目地のモルタルやコーキングはそうではありません。高温で焼き上げてあるタイルとは異なり、これらの素材自体はどうしても経年劣化がひどくなります。

外壁ですから、当然外の厳しい環境にさらされることになります。5年、10年等の長い間紫外線や雨風にさらされることによりどうしても傷みが生じます。それも徐々に傷んでくるため、気が付かない場合もあります。

例えば髪の毛程度のごく細いクラック(ひび割れ)などが起こってきても、普段は意識して見ていないので分からないのです。でも、いくら細くてもヒビはヒビ。水は形がありませんから、そこからいくらでも入り込むことができてしまいます。

また、目地材を詰め過ぎていることが原因でそれが膨張し、それが原因となってタイルをひび割れさせ、傷めてしまうこともあります。これは目地の隙間をなくそうとしてたっぷり入れた目地材が気温などによって膨張してしまうことが理由で起こります。

内側から外に押し広げる力が強くなればなるほど、タイルに負担をかけてしまい、いつの間にかヒビが入っていたり、浮きが起こっていたりするのです。目に見える場所で起こればいいのですが、家の外壁となると高い位置、滅諦に見ない裏側などに起きているとなかなか気づかず、手遅れになってしまうこともあります。

それを防ぐために施工してもらった業者に定期的な点検を依頼するのです。これはきちんとしてもらう方が安心していられます。

ひび割れ

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引用元:ベストホーム http://www.besthome-tosou.com/70/40_1/

タイル外壁はメンテナンスフリーじゃないの?

よく住宅メーカーの担当者や営業さんが施主にタイルの外壁を勧める時のメリットとして「メンテナンス費用がかかりません」という表現をすることがあります。しかし、それはあくまでもタイル本体のことです。タイル本体は高温で焼き上げているので、色あせも少ないですし、汚れも付きにくくなります。

しかし焼き物でも何でもない、ごく普通のモルタル、またはコーキング材を詰めているだけの目地はそうはいきません。
目地はとにかく定期的に点検を行うことが必要となります。

しかし、それも毎月、という訳ではなく、短くても5年、10年、長くて30年に1回程度の点検・補修で大丈夫と言われます。これは施工業者によって言い分が違うので、施工の際にしっかり確認することをお勧めします。

この差がつく理由としては、最初に防汚加工や防水加工をしっかりしているか、ということがあります。最初に施工していればいいのですが、最初はとにかく安く済ませるために何もしていない、という場合があります。

これをしておくのとしていないのとではかなりの差が出ます。ここの加工が甘いと5年で補修が必要になりますし、逆にしっかりしていれば10年20年は問題なく家に住むことができるでしょう。

もちろん、点検だけは無料でやってもらえるというような場合はこまめに点検してもらった方が、大がかりなメンテナンスにならないで済みます。メンテナンスフリーとは、本当に一切何もしなくていい訳ではないのです。普段からこまめにチェックし、ちょこちょこと補修をしておくことにより、大金を使わなくても数十年先も同じような状態を保つことができるのですね。

目地だけと総メンテだと金額の差は?

目地だけのトラブルの場合と、土台の劣化によるタイルの張替の場合、当然その金額に大きな差ができます。タイルの全面張替の場合は新築の時と同じような費用がかかってきます。当然ですよね。目地をしっかり詰めて一枚板の状態にしてあるので、はがすのも大変ですし、また1から積みあげていく必要があるのですから。

しかし、目地の部分だけであれば足場、職人、そしてコーキング材と必要なものが大幅に変わってきますので、その費用は30年分と見積もると数百万の差が出ることになります。そして結果として、こまめに目地を補修するよりも全体のメンテナンスを1回する方が高くなるのです。

例えば、とあるハウスメーカーでは塗装と比較し、塗装した壁は10年から15年に一度は塗り直しが必要になるけれど、タイル外壁は20年から30年に一度目地や破損個所の修復と洗浄だけで済むので、例えばどちらも1回につき300万かかるとしても、その差は倍になる、というふうに言うそうです。

確かに塗装は全部塗り替える必要があるのでかなり大がかりになります。どうしても色はあせてしまうので、みすぼらしい感じになってしまう確率があります。その点タイルやレンガタイル、レンガは紫外線に対して強さを持っているので、この心配はほぼないのが嬉しいところです。

ただし、これは自分のところの良さを売り込みたいために大げさに言っている場合もあるので、家を建てる際にも、今後のメンテナンスのきっちり見積もりなどを出してもらっておくと将来的に安心です。

1つのメーカーではなく、2つ3つと相見積を取ってみるといろいろなパターンがあるのが分かります。場合によってはハウスメーカーが提示する以外の所に依頼する方がお得になるかもしれませんね。

ちなみに目地の補修はこのように行う、という例です。張替ではなく目地のメンテを中心にやっています。

業者としては工事費用を少しでも増やしたいのでしょうが、管理組合に無駄なお金を使わせないのが、コンサルタントの役目です。 下のマンションでは、1㎡あたり25箇所の接着剤注入と、1㎡あたり50箇所の注入を場所によって使い分け、一部タイル張り替え方式も採用、コストを削減しました。↓

情報源: 外壁タイルの補修 不要な工事を避け、費用を節約しましょう

目地に注目したい理由のまとめ

目地を定期的にチェックしておくことで

1. 土台の劣化を未然に防げます。
2. 最終的なメンテナンス費用を下げることができます。
3. タイル自体に補修が必要であればいち早く気づくことができます。

目地の部分も、部分的な劣化であれば補修もすぐにできます。点検費用をある程度割くことで大きな出費を抑えられるので、家を建てる際にはハウスメーカーに定期点検が可能かどうかも問い合わせておくといいですね。

大切な家を長く美しく保つために、しっかりメンテナンスのツボを押さえておきましょう!

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