せっ器質タイルとは?

外壁レンガタイル

キッチン、トイレなど水回りに多用されているイメージの強いタイル。つるんとした、水をはじくイメージではないでしょうか。

最近ではスペインタイルなど、アーティスティックなものも増え、飾りとして使われることも増えてきました。タイルは一種類だと思っていた人は、スペインタイルなどを見るとびっくりしてしまうかもしれませんね。

タイルの種類

実はタイルには大きく分けて3種類あるのです。まず、磁器質。透明感があり、叩くと澄んだ音がするほどの硬さがあります。1%程度と一番吸水性が低く、水をほぼ通しません。そして陶器質は最も吸水性が高く、叩くと濁音がします。そしてせっ器質。これは磁器質のような透明感はないのですが、しっかりと焼き締まっていて吸水性は低くなっています。煉瓦タイルなどの土ものタイルはこのせっ器質の仲間となります。

せっ器質タイルについて

このせっ器質タイルは、建物の外壁に多く使われ、その硬度はちょうど陶器質と磁器質の真ん中くらいになります。その特徴は焼成温度にもあります。せっ器質タイルは、焼成温度は1200度前後、そのおかげでぐっと締まっているので、給水率は5%以下となります。そして磁器質にはない柔らかい感じが持ち味となっています。ちなみに磁器質タイルは1250度という高温、そして陶器質タイルは1000度前後となります。そのため、中にある空洞が大きいので、水分を通しやすく、吸水率が高いので水場の使用には向いていないのです。

いろんな場所に使えるのですが、日光に弱いというのが難点。あまり日差しが強い地域で外壁に使うと良くない、と言われます。しかし、実際にはコーティングなどがなされたりして使用されていることも多々あります。外壁に使用されているのも見かけることが多いでしょう。実はこのせっ器質タイルのもう1つの特徴として、打ち水などをして濡らすと、温度を下げた状態を比較的長くキープできるということがあるのです。陶器質ほど水をはじかず、陶器質ほど吸水をしない真ん中の作りなのが幸いするようです。

せっ器質タイルのデザイン性、そして価格

そして、デザイン性についての特徴としては、その柔らかさを利用して、表面の加工が簡単ということがあります。その面にいろいろな加工を施すことにより、変わったデザインや独特のタイルの表情というのを作り出すことができるのです。例えば、つるんとした状態にするのも可能ですし、わざとガタガタにすることもできます。のみで削ったあとのようにもできるし、割ったようにもできます。好みのデザインにしてしまうことができ、しかも丈夫なのはやはりせっ器質タイルならではの特徴であると思います。

せっ器質タイルは、お値段もちょうど中間くらいです。磁器質は完全に水をはじいてしまうし、硬度もあって丈夫なのでお値段も高い方に入ります。陶器質は柔らかく、あまり強いものでもないのでとてもお安くなります。普段私たちが使っている湯呑などと同じ素材と考えてもらえれば、安価なものもあるのがよく分かるのではないでしょうか。ちょうど使いやすい金額というのもあり、温かみを求めるというのもあり、でこのせっ器質タイルは人気が高くなっています。

常に新しい知識を

普段は何気なく見ているタイルですが、実際に建築物に使用するとなると、あれこれ調べてみなければ分かりません。タイルはタイル、と思っていた人も、そんなに種類があるなんて、と驚くのではないでしょうか。一般の人はそれでも問題ありませんが、建築に携わる者としては、「知らなかった」では済まされないことがたくさん出てきます。建築にはどのようなものが使われるのか、そしてトレンドなどをしっかりとチェックしておき、知識として仕入れて行く必要があると思われます。タイルも調べればとても奥が深いのです。

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