外壁タイルと目地の関係性

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建築業界に携わる方であれば、目地、という言葉を聞いたことがあると思います。目地とは、いわゆる継ぎ目のことです。例えばコンクリートブロックやレンガなどを積み重ねて何かを作る時、タイルや板などを張り合わせて何かを作る時には、どうしても重なり合う面、継ぎ目が出ます。ここを何もせずそのままにしておくと、押しただけで崩れてしまったり、ずれてしまったりしますよね。そのまま置いていては、パズルや積み木と同じです。

そうならないように、その繋ぎ目を埋めていくという作業が必要になってきます。それは外壁タイルでも同じです。外壁にできる目地は、ただの目地ではなく、外壁目地と呼びます。

なぜ目地が必要なのか

「目地を作らないために大きなコンクリート板一枚で壁を作ってしまえばいいんじゃないの?」という質問が出そうですが、建築物に関しては、実はこの目地を作る目的、というのがあるのです。それは、その目地の部分があることによって、経年変化によるゆがみなどを調整することが可能になる、というものです。コンクリートも板もタイルも、温度や湿度などによって膨張したり収縮したりする可能性があります。その素材によってまちまちではありますが、多少なりとあるものです。

もし、コンクリートの大きな一枚板で外壁を作成していた場合、そのコンクリートのゆがみで、建物全体が大きく変形してしまう可能性も出てきます。しかし、ブロックを積み重ねるようにして継ぎ目、つまり目地を作っていれば、ブロックやレンガ同士の隙間でゆがみを吸収したり、緩和したりする、ということができるようになります。この目地の部分には、水がしみ込まないような撥水性の物を使います。例えば、モルタルやシーリングという合成樹脂などです。

目地に揮発性のものを使う理由

実際に外壁タイルになっている家を見ていただくと分かるのですが、タイルとタイルがぴったりとくっついてはいません。ある程度の隙間をきちんと規則的に作り、そこに目地が作られています。これは外壁のみならず、床なども同じようになっています。撥水性のものを使う理由は、ここから中にどんどん水がしみ込んでいかないためです。実際、そこからの雨水の浸水が止まらず何度も修繕をしたという方もいらっしゃいます。最初にきちんと下地を作り、そして目地を作っておかないと、メンテナンスフリーと言われる外壁タイルなのに、高額の修繕費用が即かかるようになってしまいます。

外壁タイルにもこまめなチェックを

実際、外壁タイルは時間の経過に連れて浮いてしまうこともあります。その際には目地をもう一度埋め治すという作業が必要になってきます。それをきちんとやっておかないと、雨水の侵入だけではなく、外壁タイル自体が外れてばらばらと崩れ落ちてしまうという大惨事になりかねません。この浮きが出てしまうのは、目地のシーリング材が固くなったり、大きなゆがみが出たりして衝撃をそれ以上吸収できなくなったことが原因となることが多いです。そのため、新たな接着剤の注入だけでは間に合わず、全部目地をはがしてから入れなおすという大規模な修繕になることもあります。

しかし、外壁タイルが壊れ落ちてからではそれ以上にお金も時間もかかってしまいます。ですから、こまめな外壁のチェックを怠らないようにしましょう。早めに発見すれば、当然修繕カ所も少なくて済みますし、危険だなと思ったらそれを予防するということも可能になります。外壁タイルはメンテナンスフリーと言われますが、絶対にトラブルがない、という保証はありません。早めの対応が、外壁タイルの寿命を延ばすカギとなります。目地には十分に注意を払い、家のゆがみ、タイルの浮きのチェックは業者などに依頼してきちんと毎年やってもらうようにしましょう。

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