レンガ外壁のメンテナンス

歴史あるもの

よく両親が、「家は建ててからもお金がかかる」と言っていました。その頃はイマイチ意味が分かりませんでしたが、実際に家を建てるということがどういうことなのか理解できるようになると、よく分かります。

家を建てると家賃はいらない代わりに固定資産税がかかりますし、家自体も一度建てたら終わり、ではなく、年数に応じて傷みが出るので、その修繕なども必要になってきます。

レンガ外壁のメンテナンス

もちろん、それは外壁も例外ではありません。しかし、よくレンガ外壁はメンテナンスフリーである、というふうに言われます。一切不要とまではなりませんが、かなり少なくて済むのは事実のようです。では、他の外壁材と、その年数と金額について比較してみましょう。

外観の劣化が少ないんです

レンガ外壁はそもそも海外では当たり前のように多く建築され、また、年数を経ても実際に使用されているところが多いです。レンガの住宅は100年もつ、とも言われます。その根拠として、土を焼き固めてあるレンガは塗装している訳ではないので色あせなどがほとんどない、ということが1つ挙げられます。

ちなみに日本ではレンガの代わりによく外壁に使用されるレンガタイル、というものがありますが、この色は、焼成の途中で酸素等と含有された金属類が反応して発色するものです。そのため、酸化焼成、還元焼成で色ががらりと変わります。還元焼成の方は、青みがかかったものが多くなりますね。

レンガもレンガタイルも色がまちまちですが、どちらももともとの色なので、日の光や雨などに当たっても色が変わりにくいのです。そのため、いつまでも新築の時とほぼ同じ色合いを保つことができますし、紫外線や雨風に対しても耐久性が高く急激に劣化していくことがないので、革と同じように、じわじわと味わいと趣が出て来て、住めば住むほどにその重厚感と高級感が増していくというところがあります。

レンガ外壁はこのように劣化が少ない上に、苔やカビが生えにくいとも言われます。水分を吸収したり排出したりを繰り返しているため、水浸しになることがないからではないでしょうか。もし気になったとしても、それ自体に厚みがあるため、高圧洗浄機などを使って洗ってもひび割れ等の心配がほぼないのがうれしいところです。

目地には注意

レンガ外壁のメンテナンスと言えば、目地の部分でしょうか。レンガはモルタル等を接着剤として積みあげていっています。今は鉄筋を中に入れて強化をしているものも増えていますが、継ぎ目はやはりモルタル。ここの部分が劣化すると、水分が入り込みやすくなります。特にスライスレンガを使ったレンガ風の外壁になると、ここの防水加工をしっかりしておかないと、レンガ自体に問題は起こらなくとも、土台に水分が入り込んで劣化したり割れてしまったりします。

ですので、この目地の部分のメンテナンスに関しては、こまめに行っておく方がよいでしょう。それさえきちんとしておけば、よほどのことがない限りレンガ自体は割れたりすることもありません。

他外壁材との比較

同様に、メンテナンスがほぼいらない、と言われるレンガタイルも、スライスレンガと同じで目地のメンテナンスをしておかないと、土台に劣化が見られることがあります。ここはメンテナンス費用等にかけては、スライスレンガを使った外壁とほぼ同じ扱いと考えて良いと思います。焼きものはやはり紫外線や雨風等に強い、ということが伺えます。

最近主流になっているサイディング等の塗装系の外壁は、色あせや劣化が気になります。早いもので3年で塗装し直し、と言われ、10年も経てば張り直し、という可能性も出て来ます。その都度大きな金額がかかるため、20年、30年を超える頃には「初期費用がかかりすぎる」と言われるレンガ外壁の価格をはるかに超えてしまいます。後々のことまでを考えると、建築費用とメンテナンス費用まで合わせても、レンガ外壁の方が特になるようです。

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