外壁タイルの見た目、そしてテクスチャ選びを丁寧に行いたい理由とは

外壁レンガタイル

タイル、という言葉で何を思い出すでしょうか。四角くてツルツル、昔のお風呂や台所に使われていた、ブルーや白のあれでしょうか。水回りで、水がしみ込まないように使われていたもののイメージって強いですよね。

しかし、タイルというのは、それだけではありません。その吸水率でいくつかの種類に分けられます。陶器質、せっ器質、磁器質(※現在は、吸水率I類、Ⅱ類、Ⅲ類と分類し、製造の成形方法、押出成型とプレス成型に分類します。)という3つ。それぞれの特徴としては、陶器質は吸水性が最も大きいですが、内装用の釉薬の色彩に富んだ利用に適しています。せっ器質は、外装にも使用でき、素材の肌合い、質感にこだわったものづくりに適しています。特に湿式の押出成型方法が多様なデザインや表情を創りだすことが可能です。

そして磁器は、透明感と硬さがあり、より寸法の精度の追求にも適した都市デザインに有効な素材かもしれません。そうした特徴から、個性的な外壁タイルの潜在的な表現力をもってお勧めなのが押出成型のせっ器レンガタイルと言えるでしょう。原料の素地が焼かれる事によって自然な色幅の発色や素朴な素材感ある肌合い は、その触り心地もさることながら、適度に水分を吸収し呼吸してくれるので、安心して外壁タイルとして使用することができるのです。

せっ器質レンガタイルについて

特に、見た目にも高級感があるレンガタイルにおいては、このせっ器質のものがベストです。高級ながらも自然の物を使ったことからなるどこか素朴な味わいは、見るものを魅了します。天然素材だからこそ、また、焼き物だからこその1枚1枚の色やテクスチャの微妙な違いなども人を惹き付けてやまないところではないでしょうか。昔から焼き物というのは、思うような色が出なかったり、焼いている途中で割れてしまったりとこちらの思うようにはいきにくいもの、というイメージがあります。しかしその分、自分が思うように仕上がった時の感動はひとしおですし、自分がイメージしている色合いとテクスチャのものに出会えた時の感動はまた違います。

外壁タイルにレンガタイルを使用する際にチェックしてほしいのが、季節や時間帯、湿度等によってあらわす表情の違いとそのテクスチャです。吸水率が低いとはいえ、微妙な空気中の湿気などによって色合いが変化します。カラッと晴れた日の外壁タイルの色と、雨の日の外壁タイルの色は異なります。そして晴れた日の手触りと雨の日の手触りも異なって来るわけです。その差を見極め、自分が理想とする外壁タイルを探し出すためには、ただ手元にある画像を見るのではなく、実際に外壁にレンガタイルが使用されている家をいくつも回って、その日その日の表情とテクスチャをきちんと自分の目と手で確認する必要があるのです。

外壁タイルにするその意味と意義

メンテナンスフリーだから、見た目が良いから、という理由で外壁タイルを希望する人もいるし、提案する業者もいると思います。でも、せっかくならば漠然と外壁はタイル、とするのではなく、家のイメージを左右する大きな部分ですから、徹底してこだわりたいものです。古い外国の建物のような赤いレンガタイルを使用して、赤レンガ倉庫のようなイメージを目指すのも素敵な事だと思います。また、シックな色合いのつるんとしたテクスチャの外壁タイルを使って、今風のタイル貼りの家にするのも良いと思います。要は、10年20年経ってもその家に愛着がわくのかどうかが重要なのだと思います。安易にこれ、と選ぶのではなく、色、テクスチャ、その外観すべてにこだわってこそ、納得のいく家ができるし、納得のいくオフィスやアトリエができるのではないでしょうか。

最近よく見かける新素材と言われるようなものももちろんよいと思います。焼き物ではなく、ガラスのような外壁タイルも、その人の好みで使ってよいのだと思います。寸分の狂いのない画一的なものを使用するのもまた一つです。しかし、古くからある、微妙なずれや違いを持っているレンガタイルのような焼き物のタイルというのも、その建物の個性を出すためには必要不可欠なものではと感じています。どの部分にこだわるか、それもまた問題なのです。

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