還元タイルの外壁を勧めるのなら、まずきちんと知ろう

外壁レンガタイル

長く住み続ける家だからこそ、建てる際にはいろんな部分にこだわりを出したいものです。その中でも、家の外観を決める外壁、というのはかなり重要です。

家具等の買い替えと違い、何度も外壁のリフォームをするのは大変です。その点、レンガタイルの外壁はメンテナンスフリーということで根強い人気があります。

還元タイルをプレゼンするのなら

そのレンガタイルも、焼成方法によって仕上がりの色合いが異なります。もともと焼き物は、その時の釜の温度などに焼き上がりが左右されるのですが、中でも還元タイルはあえてその色の違いや変化を楽しみたい人に向けられたものです。均一な仕上がりを希望している方には、この還元タイルというのは向きません。もしあなたがタイルの外壁についてプレゼンする立場であれば、クライアントのニーズを把握しておかないと、個性を発揮するために還元タイルの外壁を提案したものの、「思ったものと違う」というクレームがついてしまう可能性があります。

還元タイルと、それを使った外壁の面白さ

還元タイルは、焼きあげる際に窯内に入る酸素を抑制した焼成方法です。そうして、レンガタイルの釉薬やタイルの素材自体に含まれる酸化金属の酸素を取り除くことで色を出します。これが、独特のグラデーションのような色幅を出す方法です。釜の温度、空気の温度、酸素の濃度、そして含まれる金属によって、予想もつかないような焼き上がりになることもあります。偶然が生み出す産物を楽しめる方には、これ以上はないほどの面白みにあふれています。

均一な色合いではない、ということは、光や水分の多い少ない、そして朝昼晩などの時間帯の変化によってその表情をくるくると変えてくれる、ということです。そんな還元タイルを使った外壁は、いつ見ても魅力的ですし、人を飽きさせることがありません。還元タイルだけではなく、レンガタイルの外壁自体が、カタログで見た色と同じになるとは限らないので、実際に施工されているお宅を訪問してチェックしてみるというツアーを行うことが多いのですが、還元タイルに関してはさらにその必要性が増します。サンプルを取り寄せるのでも、複数取り寄せて比べて見ないと、どれもこれも焼き上がりが少しずつ異なるからです。色の濃淡、グラデーションのような色の村など、ある程度の色の違いなどは納得した上で注文しなくてはいけません。

還元タイルに関する知識を持つ大切さ

しかし、還元タイルについてあまり知識がないと、このような点については思いが及ばないことがあります。タイルは量産の均一性のあるもの、というイメージを抱いていると、還元タイルを見たら、不良品というふうに考えてしまうことさえありそうです。実際そのようなクレームもあるようで、還元タイルを販売する際の注意書きに、還元タイルというものをきちんと知っていて知識がある、という前提で、という文言が添えられていることもあります。知識のないままこれ、と決めてしまう施主や、還元タイルの特性がきちんと分かっていないのにそれを勧めたり、購入したりする業者の担当などもいる、という現状がこの文言を添えさせているのでしょう。

自然の素材を使って作る焼き物のようなものは、本当に奥深く、また、何が起こるか分からない楽しさがあります。陶芸をすると分かるのですが、せっかく作っても焼いている途中で割れてしまうこともあれば、思うように色が出ないこともあります。逆に、もう二度と作れないような傑作が出来上がることもあります。そのような偶然を楽しみつつ、ある程度焼き色などをコントロールしながら焼きあげられるレンガタイル。人の手がしっかりとかかったものだからこそ、その重厚感も素晴らしいですし、天然素材を使ったものならではの素朴な味わいを醸しだすのです。

広告