レンガの外壁を使った住宅のデメリットとは

外壁レンガタイル

童話の中でも、ワラよりも木よりも強かったレンガの家。熱にも強い、風にも強いと良いことだらけなイメージがありますね。

しかし、どんなものにも良い所、悪い所がどうしても出てくるのが世の常です。レンガの外壁は特にメリットばかりが言われていますが、そのデメリットというのはないのでしょうか。

レンガの外壁のメリット

レンガの外壁でよく言われるメリットというのは、蓄熱性が高いので冬暖かく、夏涼しい理想的な環境を作り出す、ということ。吹き替え、塗り替え、クリーニングなどのメンテナンスが不要、ということなどです。レンガ以外の外壁だと、数年に一度の壁の塗り替えなどが必要となるので、途中でかかる金額が大きい、ということもよく言われます。

デメリット・初期費用が高い

さて、ではレンガの外壁のデメリットについて少し詳細に述べて行きましょう。まずよく言われるのが、初期費用が驚くほどかかる、ということです。金額を軽く比較しても、総レンガにすると、同じレンガのような見た目にすることができる窯系のサイディングに比べるとその倍以上となってしまいます。

その理由は素材自体の値段にもありますが、施工するのが大変な上に時間がかかる、というものです。レンガ自体は1個1個焼き上げる手間がかかっているので、金額も高めに設定されています。そしてそれをモルタルなどで張りつけながら積みあげていく必要があります。レンガ造りの家というのは日本ではあまり普及しなかったため、それができる職人さんが非常に少ないのです。これが価格を跳ね上げる原因となっています。

しかしながら、初期費用はかかるものの、その後のメンテナンス自体はよほどのことがない限り目地の修復と点検程度で十分です。昔ながらのレンガの家は数百年経っても普通に使えますし、レンガの外壁の家が多いヨーロッパではメンテナンスの概念さえないそうですから、施工さえしてしまえば後の心配はないようです。

デメリット・壊れた時には高額が必要

別のデメリットとしては、もし壊れた時にはやり直す金額がかなり高い、ということです。吹き付けの壁ならば、その部分だけ吹き付けなおすということもできますし、タイルなどが剥がれ落ちてもその部分の修復だけで済みますが、レンガの外壁の場合、その部分だけをパズルのように入れ替えるということも難しくなります。また、その技術を持つ職人さんがいないので、依頼する金額自体もかかってしまうのです。

しかしこれも、中に鉄筋を入れることにより耐震性がアップし、ガラガラと崩れ落ちる危険性も下がったので解消されつつある、と言えます。最近では200年住宅の勧め、ということでレンガ造りの家を推進する動きもあるようですから、職人さんは今後増えていく可能性もあります。

デメリット・蓄熱性がウィークポイントになることもある

そして、メリットとデメリットが表裏一体になっているのが蓄熱性です。これはコンクリートにも言えることなのですが、熱をため込んで、しばらくしてから放熱するので夏場は今から寝るぞ、という夜間に放熱をしてしまい、熱帯夜に拍車がかかる恐れがある、ということです。コンクリートの建物で、夜間に熱中症になる人が多かったというニュースもあったように、ここには工夫が必要です。

これに関しても、今はレンガの中を空洞にして調整をしてこのデメリットを少しでも少なくする工夫がされているので、この点も解決しつつある、と言えます。このように、レンガの外壁のデメリットは、様々な方法によって解消されつつあるのです。

レンガの外壁を使った住宅は、その見た目も高級感があり、重厚感があります。そして10年経っても20年経ってもその美しさが変わることがなく、長く住めば住むほど満足度が高くなるものとなります。親から子へ、そして孫へと引き継ぐことができる素晴らしい家となるでしょう。

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