タイル外壁の費用は20年後も高い?

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家を建てる際にはいろいろなことを決めなければいけません。しかし、その素材が豊富過ぎて悩んでしまうこともしばしば。

例えば、サイディング、レンガ、タイル、塗り壁etc・・・。ぱっと思いつくものを挙げただけでもこれだけ出てきます。外壁用の素材も新しいものが次々出ているので、少し家について勉強しないとあっという間に浦島太郎です。今や外壁も、日々進化しているITのレベルではないのかな、と思います。

たくさんある中で外壁材をこれ、と決める基準って何でしょうか。見た目?それとも実用性?それとも価格?本当に人それぞれの考え方があります。

タイルを外壁に使うと費用が気になるよね・・・

たくさんある中からこれ、と決めた。一生のお付き合いとなる外壁にタイル選ぶとしたら、やっぱり気になるのはその費用です。これは他の材料を使う場合とどの程度の差が付くのでしょうか。そして初期費用、後々の補修費用まで考え合わせてみると、トータル的にどちらが得なのでしょうか。

まずは初期費用について検証していきます。「やっぱり家は高級感がある方がいいよね」と、タイルの見た目が気に入って外壁材に選んだ場合を想定して、タイルやレンガに見える型押しのできる窯系サイディングと、レンガタイルの大元であるレンガと3つをピックアップし、比較してみたいと思います。

比較してみようその1、サイディング

いろいろ
引用元:株式会社 窪弘商店  http://e-kawarakubo.com/exterior

窯系サイディングはセメントなどの材料に高い圧をかけながら高温成形します。そしてその時に金型などで模様を付けるようにしてタイル風に仕上げます。高温の時はいろんな形に形成することが可能なので、レンガ風以外にもいろいろできるのですが、それはまたおいおいお話するとします。

さて、窯系サイディングですが、これは型押しの際のその厚みで価格が変わります。今主流の16mmのものであれば、14mmのものと比較するとそれだけで価格がぐん、とアップします。40坪程度なら100は差がつくだろうと思われます。

もちろん壁の厚みがある方がレンガやタイルの見た目に近くなります。薄いものはやはりそれなりですし、目地の部分を見るとその差は歴然です。もし家の近くでそれっぽい家を見かけたらぜひ確認してみてください。

サイディングのメンテナンスは?

サイディングの壁のメンテナンスに関しては5年から10年に1度、塗り替えや張り替えが必要となります。その際には塗装で70~80万円、張り替えで100万円を超える金額が予想されます。

初期費用はかなりお安いのですが、長く住めば住むほどにお金がかかるようになっています。家をきれいに保つためには結果として金額がかさむものですね。

比較してみようその2、レンガ

レンガ外壁は職人の技のたまもの。熟練した職人の手で、1つ1つ丁寧に積み上げていくことになります。昔は純粋に積み上げ、目地の部分をモルタルでくっつけて、また積んで、という形になっていましたが、最近では中に鉄筋を通したものが主流となっています。

その結果耐震性も高くなり、再度日本国内でも人気が出ています。レンガは輸入先や色、形によって金額が大きく変わってきます。サイディングの壁の金額と比較すると150から200万円ほど上乗せされるのが一般的です。もちろんそこには「外壁レンガの値段はなぜ高い」のような理由があるのですが。

最初に出す費用が高いため、それでなくても大きな金額が出てしまうため、少しでも余分な出費を防ぎたくなる新築の際には少し悩んでしまいますね。でも、レンガ外壁はメンテナンス自体がとても楽です。

タイルと比較するとレンガ自体の厚みがあるので、目地も当然厚めになります。そこから中に水がしみ込むこともほぼない、と考えてもいいでしょう。また、ある程度の高温で焼き上げた素材であるので劣化や色あせなども少なくなります。

また、レンガに関しては多少の劣化は使い込んだ革と同じで良い雰囲気になってかえって価値が高まるという風に言われることもあります。だからこそ、海外のレンガ造りの家は中古でも高値がついて取引されているのです。

土台の部分から積みあげていくレンガ外壁は家に貼り付けている訳ではないので、体躯への重みがかかることもありません。その分、家本体への負担も小さくなります。

レンガのメンテナンスは?

レンガ
引用元:iemo https://iemo.jp/27030

メンテナンスは目地のコーキング部分のみ、となりますので微々たるもの。これは防水などの観点からしっかりやっておく必要があるため、欠かすことができないものになっています。

例えば髪の毛ほどのクラックでも、そこから水が入り込めば家自体が弱ってしまうので命取りになってしまうのです。防水加工をしたり、コーキングをこまめにチェックしたりしておけばそれを防ぐことも可能です。

レンガ外壁はかかる初期費用が大きいですが、10年20年でサイディングの外壁の方がトータル的にかかった費用を超えてしまうことになります。塗り直しにかかる金額の大きさって意外に盲点ですよね。

比較してみようその3、タイル

そしてお待ちかねのタイルです。タイルもレンガと同じで初期費用が高くなります。サイディングの壁に比べると、プラス170から180となり、最初には痛い出費です。これが「タイルの外壁のデメリット」です。しかし、メンテナンスや塗り替え、張り替えなどの後々のことを考えてタイルに決めてしまう人は多いようです。

タイルは釉薬で加工されているものも多く親水性なので表面に水の膜を作りあげます。その結果水をはじくので、雨が降ると雨が汚れを洗い流してくれるというセルフクリーニング機能が発揮されます。ですから、タイル外壁に関しては、表面は比較的いつもきれいです。軽い汚れならば雨が洗い流してくれるからですね。

深部まで入り込みやすいコケなどの場合はそうはいきませんが、釉薬で加工してあるタイルや磁器タイルなどは表面がつるんとしているので、早いうちであれば軽くこするだけですぐに落とすことができます。

多少ひどくなっても、タイルは素材が強いので高圧洗浄で落としたり、薬剤を使ってきれいにしたりすることができるのでとても便利ですね。

タイルのメンテナンスは?

メンテナンスは目地の部分を重点的にやっておけば、中に水が入り込んで土台が劣化することもありません。水分が入り込めば入り込んだ分だけ劣化が早くなります。悪い場合にはタイルの剥離につながりますので、目地のメンテナンスは定期的に来てもらうよう、業者に依頼しておいてもいいですね。

タイル外壁の施工方法は、壁にモルタルを塗って貼り付ける湿式工法、またはひっかける形になる乾式工法、という形になりますので、家の体躯への負担は多少かかることになります。これは土台から積みあげていくレンガ外壁のようなもの以外はどれも同じような形になります。

タイル自体は長持ちですので、こまめなメンテナンスを行うことにより、家を長く持たせることができます。しっかり防水加工が施されていて、かつ吸水率の低いタイルを使っていれば雨が降ってもあまり重量が加算されないため体躯への負担が軽く住むので、最初に加工しておくことをお勧めします。

今出す?20年後出す?究極の選択

サイディング、レンガ、タイルの外壁を比較したところ、その費用は20年、30年住むとトータルしてタイルは安くなる、ということのようです。最初に出してローンを組み、毎月の支払いに上乗せするか、「そんなにかかるの?」と思いながら途中で50万100万出すか。長い目で見て考えてみてください。

家を建てる時のローンは大きく、少しでも減らしたいと思ってしまいますが、5年、10年になるたびに増えていくかも、と考えると、少し冷静に初期費用を計算できそうですね。

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