タイルは湿式!ハンドメイドテクスチャーの魅力

ゴツゴツ

タイル=光沢があってつるんとしていて、無機質なもの。筆者は長らくそう思っていました。しかし、それはあくまでも洗面台のタイルしか知らなかったからです。しかし、実際にはタイルは外装にも内装にも床にも、と、いろいろな場所に多く使われています。

外壁に使っているものにもタイルと呼ばれるものがたくさんあります。どれも屋根瓦のようにすべて同じような形のものばかりかと思いきや、よくよく見るとその表情はとても多彩です。

ハンドメイドテクスチャーが惹きつける理由

タイルの中でも湿式で作ったものは、ハンドメイド加工したテクスチャーが味わい深いものとなっています。何がそこまで人を惹きつけて止まないのでしょうか。

湿式はさまざまな加工が可能

タイルの中でも乾式で作ったものは、プレスして仕上げるものですから形がきっちり決まっています。型押ししたブロックを思い浮かべてもらうと分かりやすいでしょう。それ以上加工をするのはかなり難しくなります。

しかしながら、湿式は柔らかい粘土のような状態です。そのままにしていればごくごくシンプルなレンガ状になりますが、そこに加工を加えて行くことで、世界に2つとないハンドメイドのものを作りだすことができるのです。

最近では、この加工に関しても機械で行うことが多いのですが、昔はすべて手作業。ローラーもスクラッチも職人が1枚1枚丁寧に加工していました。その味わい深さを再び、ということでのハンドメイド加工と相成ったわけです。

例えば、フォークでひっかいたような跡をつける。フラットな面にあえて凹凸をつけるような加工をしてみる。ほんのひと手間でそのテクスチャーは大きく変わってきます。理路整然と並んでいるタイルも素敵ですが、特に土ものの素朴さが際立つレンガタイルに関してはこのハンドメイド風がとてもよく合うと感じます。

同じ模様でも、色が違えば印象も違います

同じような模様でも、タイルの色が変わるとまたその表情が変わります。そう、同じハンドメイドのテクスチャーでも、全く違ったものに見えてくるのです。酸化焼成したもの、還元焼成したもの、それぞれを見比べてみるとその差は歴然。色によってこんなにも雰囲気が変わるものかと驚くばかりです。

加工に向くものと、その種類

ちなみにこのハンドメイド加工が一番お勧めなのは、せっ器質のもの。素朴な風合いと適度な硬さのあるこれが多く使われます。先ほどお伝えしたフォークでひっかいたようなスクラッチ、ハツリ、ローラーを使った加工も可能です。

特にこのハツリは、焼き上げてからでも可能となる加工で、その場合には内側の色を出すことができるので、また変わった模様に仕上げることができるのです。ただし、この場合はある程度厚みがないと、タイルとしての機能が低下してしまうので難しいところなのですが・・・。

湿式で作りだしたタイルはこのようにさまざまな加工が可能です。また、この金型も乾式に比べると安価で作ることができるので、特注タイルなどを製作する際には湿式を、ということが圧倒的に多いようです。

こんな方にお勧めしたい!

このハンドメイド加工のタイルは、他とは違う個性を出したいアトリエや、アート系の建物などにも向いています。どうも気に入るものがない、とお悩みの方にはうってつけです。プレゼンしても施主さまに納得してもらえない。逆に、プレゼンしたいのに自分が心から納得いくものが見つけられない、という際には、是非この湿式のレンガタイルを扱っているところを探してみてください。

そこではこだわりのものを理解し、実現してくれる「同士」がいるに違いありません。納得いくまでカタログや施工事例などを確認し、とことん相談をしてみるとよいと思います。きっと「これこそ納得いくものだ!自分が考えているものにぴったりだ!」というテクスチャーのタイルを作りだしてくれるに違いありません。

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