タイルの釉薬、どんなものが人気なの

ベージュ

私たちの身近にあるタイルは、いわゆる焼きものです。ということは、その素地は基本が土となり、焼き上がりの色はある程度限定されてしまいます。還元焼成を行えばある程度の色を作りだすことも可能ですが、ムラのない均一なものは難しいですし、焼きあげる時の温度や湿度、気候によっても焼き上がりが微妙に変わってきます。

しかし、同じ焼きものでも市販されている湯呑やカップは、きれいな色が均一についていることがあります。しかもまるでガラスのように表面がつるつるになっていますね。このツルツルの輝きを付けてくれるものはうわぐすり、というものです。そしてそれを漢字で書くと「釉」となります。

タイルの釉薬、人気の傾向は?

同じ焼き物であるタイルにもこの釉薬が使われていて、これがあるおかげでタイル自体にいろいろな表情を作ることができているのですが、やはり使うなら人気のあるものを知りたいところです。

色、形、大きな、価格などいろいろありますが、今回はデザイン性に目を向けて、色とデザインの傾向を探ってみました。

内装で人気が高い色は・・・

実はこの傾向というもの、自分の周りを少し見回してみると何となく分かると思います。内装で人気なのは断然「青」、そして外装で人気なのは「白」なのです。青い釉薬を使ったタイルは、いかにも水、という感じがするのと涼し気なのとで水場にぴったりです。

しかも同じ色ばかりを使うのではなく、同じ青でもその濃淡をいろいろ変えたグラデーションのようなもの、真ん中が色濃く、外に行くにつれて薄くなっているようなタイプのものと、バリエーションに富んでいます。

また、釉薬にクラックが入ったような模様も人気が高いようです。これはネイルアートなどでも見られる人気の模様です。釉薬を厚めにして本当にガラスのようにするものも見られます。これはコーヒーカップなどを作った時に底の部分に使われることがあります。

また、モザイクタイルなども同様にブルーやグリーンなどの寒色系が多く見られます。濃い色から淡い色までをランダムに並べたもの、または規則的に並べたもののどちらかとなりますが、寒色系の色合いの濃淡がとてもきれいです。

特に水場には不思議と昔から青いタイルが使用されています。パッと見て水を扱う所である、と分かるように印として始めたのかもしれませんが、すっかり定着してしまっています。

内装で人気が高いデザインは

デザインもただフラットにするのではなく、波のような凹凸を付けたものや、特殊な模様にした特注タイルなどが人気を博しています。内装だけではもったいない、ということで、お気に入りの玄関回りのアクセントや小窓部分のアクセントなどにこのようなタイプを使う方も増えているようです。特注タイル、モザイクタイルについては「特注タイル外壁は湿式レンガ」に詳しく書いていますので、読んでみるともっと楽しくなります。

美しい内装タイルと言えば、海外のものも上げられます。まるでアートのように1枚1枚に模様が入ったヨーロッパ方面で使われている美しいタイルは部屋中に貼ったらどんなにかゴージャスになることでしょう。

最近では国内でこのようなタイルを手作りしている人が増えているようです。そこから購入する、というのは名案ではあります。しかしデザイン性に富むものはえてして価格が大きく跳ね上がるということを知っておいて欲しいものです。

外装で人気が高い色は

素敵な外装
引用元:リクシル http://urx.red/xGPQ

外装では、白い釉薬を使ったタイルが人気です。白が人気なのは、「白系のレンガタイル一覧」を見ていただいてもよく分かると思います。釉薬を使ったタイプは表面に汚れが付きにくく、洗い流すのがとても楽です。外装用は内装用と違い、中央部が盛り上がったような釉薬の使い方ではなく、端から端までしっかり厚めに施されているものが多いようです。

例えばリクシルの「釉文(ゆうもん)などは乾式成形タイルの上にたっぷりと釉薬をほどこし、縞と立湧の2種類にすることでとても表情豊かに仕上がっています。そのツヤはやはり無釉では出しにくいものとなります。

もともと白い外装というのは人気が高くなっています。タイル以外でも漆喰の壁だったり、サイディングの壁だったりでも白いものが多いです。

しかし、漆喰であれば洋風の家には少し違和感がありますし、サイディングであれば立体感に欠ける所があります。白はのっぺりした印象になりやすいのですが、タイルであれば立体感が出るのでそれを防ぐこともできるのが魅力的な点です。

外装に釉薬を使うメリット

タイルに釉薬を使うと、美しい白は白のままで長持ちさせることができます。水場のタイルが汚れにくいことからも分かるように、水や汚れがしみ込んだりしにくいのです。ただ、目地の部分については防汚加工、防水加工を施したりしておかないとここだけにカビや汚れなどが入り込んでしまうことはあります。

カビの胞子は奥まで入り込みやすく、なかなか取り除くことができないのでここは注意が必要です。コケは白いタイルには致命的になりますので、こちらも早めの処理が必要になります。

きちんと防汚加工などをした上に、高圧洗浄などをかけて常にクリーンな状態を保てるようにするといいですね。また、特殊な洗剤を使ったバイオ洗浄もお勧めです。いずれにしても、広い範囲を手早くきれいにするにはやはり高圧洗浄系が楽です。

釉薬を使ったタイルは汚れにくいので、凹凸があったとしても見た目があまり汚くなりません。水でさっと流れてしまうからです。しかしながら、摩耗してしまうのであまりゴシゴシこすりすぎると早く弱ってしまうこともあります。普段からこまめに掃除をし、水でさっと流すだけで大丈夫にしておけばそれも防ぐことができます。

先ほどお伝えしたように防汚加工、防水加工などを施しておけば、目地の汚れを防ぎつつタイル自体の汚れも予防できるので、釉薬も長持ちさせることができるようになります。施工時にするものが一般的ですが、思いついた時に自分でできる加工もあります。方法はさまざまですが、完璧にしたい、というのであればDIYではなく、やはり足場を組んできちんと行ってくれる業者に依頼するのがベストです。

無釉、釉薬、どちらも素敵だけれど

独特な色合い
引用元:ハイセラミックス http://www.hicera.jp/products/search.php?c=products_view&pk=13978038220054

最初にお話したように、タイルも焼成方法によっていろいろな色に仕上げることができます。無釉でもある程度の色合いは出すことができます。酸化、還元によって素地に含まれる金属の反応から生まれる独特の色合いももちろん素敵です。

しかし、どんなものができるのかはある程度までしか分からない、出たとこ勝負な無釉タイルに比べると、色がある程度分かっている釉薬を使ったタイルは安心して見ていることができます。自分が理想とする色合いを確実にプロデュースしてもらえる安心感というのは大事な場合もあります。

色合いに画一性がある、という点ではこの釉薬タイルはとても理想的なものとなるでしょう。美しく揃った、寸分の狂いもないものが好ましい、という方には是非こちらをお勧めしたいと思います。整然と並び、色も均一的な完璧なる美しさを是非ご堪能ください、と言ったところでしょう。

同じ白でも、無釉タイルと釉薬を使ったタイルでは印象が大きく変わります。ツヤから何から違うのですから当然です。自分がどのタイプの白が好みなのかでチョイスするといいですね。どんなタイルがあるのか分からない、自分の思う通りのものがない、と悩んでしまった時にはプロに相談するのが一番です。オーダーメイド、という手もあるのですから。

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